函館競輪
私が旅打ちを始めたのはバブルの頃でした。売上はどこもうなぎ上りで施設の新設計画が
目白押しだった。まもなくバブルは崩壊したものの一度決めたことは覆らないのがお役所仕事 で売上が低迷する中立派なスタンドがドカンと出来たりする。甲子園競輪のように選手宿舎を 新築したものの1年ちょっとしか使用しなかったというアホな例もある。もっとも地元の遊び場が きれいになれば嬉しいのは誰しも同じ。そんなわけで最近再び訪問し「えらい変わったな」とい うところを紹介していきます。
立派になるスタンドとは対照的にどんどん質が落ちてくるのは無料バス。函館競輪も1日2本
のみとなってしまいしかもその乗客は私を含め二人のみ。「本数を増やして」どころか「なくさな いで」というのも酷な状況。電車の停留所から15分程度かかるだけに検討してほしいところ。 それにしてもこの写真のバスは床が板張りでシフトレバーもフィンガーコントロール(実際にギ ヤを動かすのは油圧でシフトレバーは単なる指令器になっているタイプ。指で動かせるくらい 軽いということでこの名前がある。最近のバスは殆どこれ)ではなくロッド式。なのに製造元の プレートは平成5年創業の「三菱自動車バス製造」になっていましたのでこの10年以内に作ら れています。なんとも不思議なバスです。単なる改造車か。
スタンド。右の部分が食堂 競輪場から向かいの刑務所を望む
シアターを併設した立派なゲート。スタンドと一体化されており入場して10歩も歩けば車券が
買えるくらい動線距離を短くしている。高齢者が多くなったファン層に配慮しているとも言えるが 大きく混雑したら少々危険では、という感じがしないでもない。そんなに来ないからいいのか。 ゴールライン前のベンチも残っています。
チャーハンが評判のよかった食堂はスタンドの2階に入り観戦しながら食事が出来るように
なりました。メニューはうどん、そばにラーメン、チャーハンですがおばさんたちがのんびり作っ ています。「急ぐ」という概念はなさそうです。先に車券を買ってから入った方がいいでしょう。チ ャーハンも2人前ずつしか作らないなど基本はしっかりしており競輪場の食堂でこれだけのも のが出れば上等です。
バンク内のスケートリンク。左の建物は管理棟でスケートの入り口もここにある
寒冷地ということもあり冬季は開催せず場外発売のみとなります。バンクの内側ではスケート
リンクが作られ賑わっています。大型ビジョンがあるわけでもないので冬季に外に出る客はほ とんどおらず別世界のような感じです。中に入れば内側からバンクを見るという選手しか味わ えない光景があるので入ろうかとも思ったのですが私にスケートの経験は殆ど無く北国の小学 生に笑われるのがオチなのでやめておきました。なおスケートの入口はバック側にあります。 日曜や祝日にはスケート場行きの無料バスが走っていますからこれに乗るというのも手かもし れません。ただし駅からではなく各小学校からの出発です。
最北の競輪場。次回は夏のナイター競輪に参戦したいです。
|