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2006年後期
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カーズ(2006 米/ブエナ・ビスタ)
監督:ジョン・ラセター
アニメ映画を見る気は無かったのですが「これは面白い、大人向けのアニメですよ」と聞かさ
れ観に行ったのですが期待を裏切りませんでした。逆に言えば小さなお子さんでは理解できな いかもしれません。
NASCARをモデルにしていると思うのですがそういったアメリカのレースシーンの説明(事故
があってイエローフラッグが振られるとフルコースコージョンとなりペースカーに先導され追越禁 止となりグリーンフラッグで再スタートとなる、等)がまったく無く非常に不親切で知らない人に は面白く感じないかもしれません。実況アナウンサーに喋らせるなど方法はいくらでもあるはず ですが。
(ナビオTOHOプレックス)
M:I:V(2006 米/UIP)
監督:ジェイジェイ・エイブラムス
このシリーズの第1作「ミッション・インポッシブル」はわけのわからない非常につまらない作
品であの名作テレビ映画のタイトルを使うのは冒涜だとさえ私は思いました。(だいたいTGVが 走るトンネルの中はかなりの乱気流が発生しているのにその中をヘリが飛べるわけない)そん なこともあって2作目は見なかったのですが少しは評判がよかったようです。
で、この3作目ですが「どんでん返し」の連続は同じですが少しはまともな作品になっていま
す。でも・・・。
(梅田ブルク7)
UDON(2006 日/東宝)
監督:本橋克行
うどんブームを作るところが盛り上がりすぎてしまい本来のテーマであろう讃岐地方とうどん
の結びつきや職人たちの技というかそういったところが添え物になってしまい感情移入しにくく なってしまいました。うどんと対比するものとしてニューヨークがあげられたようですがどうも飛 躍しているような。
なおOSスバル座は私がこの映画を観た4日後に閉館となりました。
(OSスバル座)
![]() 旅の贈り物 0:00発(2006 日/パンドラ)
監督:原田昌樹
なんで非電化の駅にEF58が入るんだ、というつっこみは放っておいてこの映画の宣伝具合
やJR西日本協力ということでそっち系の映画かと思いましたが鉄分は最初と最後のみでかな り低いです。
映画を見ると風町に行ってみたいと思いますが私の場合実際に行ったら1日も入られないだ
ろうな。
(テアトル梅田)
地下鉄(メトロ)に乗って(2006 日/ギャガコミュニケーションズ、松竹)
監督:篠原哲雄
公開直前に中村獅童と食事しているのを見つかった岡本綾がこの映画で不倫相手の役。な
んかできすぎのような気も。
タイムスリップ物の定番として事故で死んだ兄を事故から避けさせようとする真次の行為がま
ずありますが結局過去は変えられない。しかし過去を知ることで現在を変えてしまったみち子。 やはり男は勝手なものなのでしょうか。
(梅田ピカデリー)
フラガール(2006 日/シネカノン)
監督:李相日
常磐ハワイアンセンターにまつわる実話をもとにした映画だそうですがまず「ハワイ」という発
想自体にびっくりしますしそれに炭鉱労働者がついていけないのも理解できます。そんな中新 天地を求める女性たち。
出演者のダンスシーンも見事ですし斜陽に向かう炭鉱との対比もうまく描かれ非常にいい映
画でした。閉山で解雇され夕張に向かう家族との別れのシーンがあるのですが夕張ではさらに ひどい状況になっていくことを現実のこととして知っているだけに余計に胸を動かされました。
(動物園前シネフェスタ4)
ナチョ・リブレ 覆面の神様(2006 米/UIP)
監督:ジャレッド・ヘス
私がこの話のモデルである「フライ・トルメンタ」を知ったのは20年ほど前の「クイズ仕事人」
というTV番組でした。孤児院を運営する神父さんが運営費をまかなうために夜は覆面をかぶ りルチャ・ドールとしてリングに上がる。後にみちのくプロレスのザ・グレート・サスケがメキシコ 修行時代にタッグを組んだことがあると聞いてさらに驚いたものです。
主人公の「子供たちにいいものを食べさせたい」という思いに偽りはなく素人同然でわけのわ
からない特訓のみでルチャ・リブレのリングに上がる。負けてもギャラが出ることを知り最初は それだけで喜んでいながらだんだん勝ちたいという欲求が大きくなっていく。
コメディータッチの映画ですがツボはおさえています。ただ空中殺法が売り物のルチャ・リブ
レなのに大いに迫力不足です。
(シネカノン神戸)
サンキュー・スモーキング(2006 米/FOX)
監督:ジェイソン・ライトマン
タバコをめぐる話、というよりもアメリカ人とディベートについてよく理解できる映画です。問題
点を自分の有利な方向にすりかえ結論の出ない問題にもっていく。アメリカではこんな人間が 評価されているんだろうなと思いきや息子は詐欺師を見るような目で見ているところをみるとそ うでもないのかもしれません。
オープニングのキャストロールがタバコのパッケージだったりと遊び心もたっぷりある作品で
した。
(OS名画座)
天使の卵(2006 日/松竹)
監督:冨樫森
小西真奈美を魅力的に見せるということに関しては見事な作品です。沢尻エリカもいいので
すが教師役というのがどうも違和感がありました。別にその必要は無いので普通のOLにして いてもよかったような気がします。京都の四季の風景が綺麗に描かれていますが正直言って 褒められるのはここだけです。
(梅田ピカデリー)
ただ、君を愛している(2006 日/東映)
監督:新城毅彦
宮アあおいは言うまでもないですが黒木メイサの演技に惹かれるものがあります。玉木宏演
じる誠人が鈍感という設定がうまく最後まで生きているのですが冒頭から出てくる「彼女はよく 嘘をついた」を感じさせるエピソードがあまり出てこないだけにあれっという感じがしました。
同じ原作者ということで「いま、会いにゆきます」と設定などが大きく似ているのが…。
(梅田ブルク7)
7月24日通りのクリスマス(2006 日/東宝)
監督:村上正典
コメディだと思って見るとなかなか楽しい作品です。ヒロインは長崎をリスボンに見立てて妄
想するのですがこのリスボンの風景があまりにも絵葉書的すぎて合成かと思ってしまいまし た。ロケに行った効果があまり出ていません。
あと途中からテンポが速くなりおいおい待てよ、という気にもなりました。それにしても佐藤隆
太は情けない男が似合うというか・・・かっての野村宏伸を思い出します。
(新宿コマ東宝)
エンロン(2005 米/ファントム・フィルム)
監督:アレックス・ギブニー
純粋なドキュメンタリーであり映像はニュースやインタビューなどで構成されていますがヒット
曲とそのタイトルで分けられ非常に軽快なつくりになっています。内容は非常に恐ろしいもので ライブドアのやっていたことなどガキの遊びじゃないかという気さえしますがそれを許してきた社 会の恐ろしさも感じます。
(ライズエックス)
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